2024年12月10日に開催された第19回「市場区分の見直しに関するフォローアップ会議」(以下、当該会議)では、「グロース市場における今後の対応について」、「今後のフォローアップ」等のテーマについて議論されました。
本稿では、当該会議において取り上げられたテーマの「グロース市場における今後の対応について」、「今後のフォローアップ」についての概略を取りまとめております。
「グロース市場における今後の対応について」について①
グロース市場については、過去の「市場区分の見直しに関するフォローアップ会議」においても、グロース市場の活性化等について協議されておりますが、スタートアップ経営者やそれを支える関係者に対して、下表の項目についてヒアリングした内容を基に、当該会議ではより深い討議がされました。
本項目では、下表の項目に関してヒアリング対象者から出された特徴的なコメント等を抽出しております。

「グロース市場における今後の対応について」について②
「現状の課題」の各項目に関する関係者アンケートにおける特徴的なコメント等は下表の通りです。
関係者アンケートにおけるコメントでは、本音ベースで実態が伺えるコメントが多く見られることが特徴的です。

「グロース市場における今後の対応について」について③
「今後の打ち手」の各項目に関する関係者アンケートにおける特徴的なコメント等は下表の通りです。
当該会議参加者からは、一律的な基準の引上げではなく、特に上場維持基準については上場後の成長を促進するような観点を盛り込むことが肝要との意見が見られました。

「IPO実務連携会議」の開催について
当該会議において、上場準備に関する理解促進に向けて、IPO実務を巡る課題について関係者(証券会社・監査法人等)と定期的に意⾒交換を⾏う会議体(「IPO実務連携会議 」、以下当該会議体)が設置されることが公表されました。
当該会議体の概要は下表の通りです。
当該会議体において、より広範囲のIPO実務者が連携を行うことで、結果として上場準備企業の準備が円滑に進む場面が増えることが期待されます。

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