2023年10月26日に東証から、「上場会社の内部管理体制等の改善の実効性向上に向けた特設注意市場銘柄制度の⾒直し等について」が公表されました。
特設注意市場銘柄制度について、特設注意市場銘柄となった上場会社に対して早期の内部管理体制等の整備を求めるとともに、改善した内部管理体制等の定着を図り、その実効性を⾼めていく観点から制度の⾒直しを⾏うものです。
本稿では、⾒直し内容の概略を取りまとめております。
具体的な⾒直し内容の概略
主な⾒直し内容については、下表の通りです。
⾒直し内容については、従来の制度内容から厳格化されたイメージとなっておりますが、IPO準備会社においては、IPO後に特別注意銘柄への指定を受けることの無いように、上場後も適切・継続的な内部管理体制の整備と運⽤が求められます。
また、「⑥市場区分の変更に係る審査プロセスの円滑化」は、直接特設注意市場銘柄制度とは関係無いものですが、今後のスタンダード市場への市場区分変更を検討する上場会社にとっては、有⽤な⾒直しと思料されます。
なお、下表の内容については2023年11月25日までのパブリックコメント募集を経て、2024年1月を目途に実施予定です。