2024年1月17日に開催された第14回「市場区分の見直しに関するフォローアップ会議」(以下、当該会議)では、『「資本コストや株価を意
識した経営の実現に向けた対応」に関する開示状況及び投資者の視点を踏まえた対応のポイント・事例について』、「プライム市場における英
文開示拡充の方針について」、「グロース市場の機能発揮に向けた今後の対応について」等のテーマについて議論されました。
2024年2月1日には、東証から当該会議のテーマに関連して、『投資者の視点を踏まえた「資本コストや株価を意識した経営」のポイントと事
例』が公表(以下、当該公表)されております。
本稿では、当該公表の概略を取りまとめております。
当該公表の概略等について
当該公表では、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けて実施が期待されている一連の対応(「現状分析」→「計画策定・開示」→
「取組みの実⾏」のステップ)について、各ステップ毎に、投資者が企業に期待している取組みのポイントや、逆に投資者目線とのギャップが⽣じ
ている企業の事例等が紹介されております。
本項目で記載したポイント等が踏まえられていると考えられる実際の上場企業の開示事例も多数掲載され、実例に基づいて求
められるポイントが理解しやすく構成されております。
今後の対応に非常に有益な内容と思われますので、IPO準備会社においても上場後の対応を想定して一読しておく価値のある資料であると
思料されます。
「現状分析」ステップのポイント等は下表の通りです。
「計画策定・開示」ステップのポイント等は下表の通りです。
「取組みの実⾏」ステップのポイント等は下表の通りです。
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